住宅ローンを共有名義から単独名義に変更したいと考えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、具体的な方法や注意点が分からず、なかなか踏み出せない方もいるかもしれません。
本記事では、住宅ローンを共有名義から単独名義に変更するケースや注意点について解説します。
ライフスタイルの変化や将来に備えて、住宅ローンの名義変更を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
住宅ローンを共有名義から単独名義にする方法
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更する場合、様々なケースが挙げられます。
1: 離婚時
住宅ローンが共有名義の場合、離婚時には、その不動産は夫婦の共有財産となります。
そのため、離婚時に不動産をどのように分割するかで、夫婦間でトラブルになる可能性があります。
一方、住宅ローンが単独名義であれば、不動産は名義となっている方の単独財産となり、離婚時に分割する必要はありません。
離婚時のトラブルを回避する上で、単独名義にすることは有効な手段と言えます。
2: 相続時
住宅ローンが共有名義の場合、相続時には、その不動産は相続人全員の共有財産となります。
そのため、相続人全員の同意を得ずに、不動産を売却したり、賃貸したりすることができません。
相続人全員で意見が一致せず、相続手続きが長期化してしまうケースも少なくありません。
また、相続人同士でトラブルになる可能性もあります。
住宅ローンが単独名義であれば、相続時に不動産は名義となっている方の単独財産となります。
そのため、相続人全員の同意を得ずに、不動産を自由に売却したり、賃貸したりすることができます。
3: 返済負担時
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更することで、返済負担を軽減できる場合があります。
例えば、夫婦共有名義で住宅ローンを組んでいた場合、離婚後、どちらか一方の単独名義に変更することで、ローンの返済額が減額できる可能性があります。
ただし、住宅ローンの金利や返済期間などによって、返済額は異なるため、事前に金融機関に相談する必要があります。
住宅ローンを共有名義から単独名義にする際の注意点
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更する際には、いくつかの注意点があります。
1: 贈与税が発生する可能性
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更する場合、名義から外れる方から、名義が残る方へ、ローンの残債を贈与したとみなされることがあります。
贈与税は、贈与された財産の価額によって課税される税金です。
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更する場合、贈与税が発生する可能性があります。
2: 金融機関の審査に通らない可能性
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更するには、金融機関の審査に通る必要があります。
金融機関は、住宅ローンの返済能力などを審査します。
単独名義に変更することで、返済能力が低下すると判断される場合、審査に通らない可能性があります。
3: 手続きが複雑になる可能性
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更する手続きは、複雑になる可能性があります。
特に、借り換えによる変更方法の場合、複数の金融機関とのやり取りが必要となるため、手続きが複雑になります。
まとめ
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更するケースは、離婚時や相続時のトラブル回避、返済負担の軽減など、様々な場合があります。
ただし、残債を一括返済する必要がある場合や、贈与税が発生する可能性、金融機関の審査に通らない可能性など、いくつかの注意点があります。
住宅ローンを共有名義から単独名義に変更する際には、事前に金融機関に相談し、メリットとデメリットを理解した上で、慎重に判断する必要がありますよ。
不動産関係でお困りの方は、お気軽に当社にご連絡ください。